オフショア銀行とは?
オフショア銀行とは何か
オフショア銀行というのは、広義では「日本の金融庁の管轄外となっている銀行」、つまり海外を拠点にしている銀行のことを指します。ただし、単に「オフショア銀行」と言った場合は、税制面での優遇制度が充実しているオフショア地域(香港やシンガポール、セーシェルなど)の銀行のことを指すのが普通です。
オフショア法人を設立する際に同時に口座開設することが多く、海外投資のための手段として口座を作るケースもあります。ただオフショア銀行の口座に資産を移したところで、納税義務がなくなるわけではないので注意が必要です。
オフショア銀行で口座を開設するメリット
それでは、オフショア銀行で口座を開設することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは代表的なメリットを4つご紹介します。
①資産の分散につながる
オフショア銀行の最大のメリットは、海外に資産を持つことで、保有資産の分散につながるという点です。今の時代、決して「日本の銀行に預けていれば安心」とは言えません。資産管理のことを真剣に考えるなら、オフショア口座をひとつ持っておくことはとても賢い選択だと言えるでしょう。
②利率が高いことが多い
国内の銀行はご存知の通り、利率が非常に低い状態がずっと長く続いています。それに比べると海外の銀行、特にオフショア銀行は利率が高いことが多く、「どうせお金を預けるなら、日本の銀行よりオフショア銀行にしておこう」と考える富裕層の方が増えています。
③海外の魅力的な投資商品にアクセスできる
オフショア銀行に口座を持っていると、海外の魅力的な投資商品へのアクセスが可能になるのもメリットです。特に富裕層向けの投資商品・金融商品は、日本よりも海外のほうが圧倒的に充実しています。
④セキュアで資産保全にも有効
ほとんどのオフショア銀行は、高い秘匿性とセキュリティ水準を売りにしています。これは資産家にとっては嬉しい利点ですよね。また、オフショア銀行に資産を持っておくことで、万が一資産目当ての訴訟などに巻き込まれたとしても、財産を守りきれる可能性が格段に高くなります。
オフショア銀行の注意点
オフショア銀行には多数のメリットがありますが、もちろんいくつかの注意点も存在します。まず、やはりある程度の資産がないと、オフショア口座開設で得られる利点は少ないでしょう。自分の状況で本当にオフショア銀行の口座が必要なのかどうか、一度コンサルティングなどを受けてみるのもおすすめです。
また、オフショア銀行で発行される書類などはすべて英語になるので、ある程度語学力があるに越したことはないでしょう。もちろん、手続き自体はオフショア銀行の口座開設を代行する業者がやってくれるので、日本語だけでも特に問題はありません。ただし何かあったときに、英語ができるのかどうかで自分の安心感がだいぶ違ってくるかと思います。
まとめ
最後に、今回のキーポイントをリスト形式でおさらいしてみましょう。
・オフショア銀行とは、海外のオフショア地域を拠点にしている銀行のこと
・オフショア銀行には、「資産の分散につながる」「利率が高いことが多い」「海外の魅力的な投資商品にアクセスできる」「セキュアで資産保全にも有効」といったメリットがある
・オフショア銀行で口座開設するなら、ある程度の資産がないと利点が少ない
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